ばんば漬け

ばんば漬けとは

ばんば漬け

延岡特産の大根の寒漬けです。農作物の生産が天候に支配され農薬がなかった時代には、不作に備えた保存食品が作られましが、この「ばんば漬け」も生活の知恵が作り上げたものです。

ばんば漬けの由来

延岡藩主であった高橋元種が、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に覚えて帰ったという説や、熊本の加藤清正が朝鮮半島から持ち帰り広めたという説があります。

作り方

大根を半分に割って、さらに上部から約3㎝のところから半分に割ります。塩を加えて桶に入れ重石をかけて10日間位おきます。汁が上がったら上部にひもを通し、外にぶら下げて干します。乾燥したあとは、束ねて壺に入れて保存します。

※大根の乾燥は、寒気が厳しく、延岡名物の空っ風(行縢おろし)の中でするのがコツで、風味が加わります。
※保存1年目は白っぽく、3年物になると黒っぽくなりますがやわらかく甘い風味が加わってきます。

食べ方

食べるときは、刻むように小口切り。湯に通したあと、洗って水切り。しょうゆ、みりんに浸し、しょうがを加えてもおいしいです。