ヤッコソウ

稀に見られる一属一種の寄生植物

ヤッコソウ

ヤッコソウとは、暖帯地方にのみ稀に見られる一属一種の寄生植物で、延岡市の北部、北浦町と隣接する熊野江町の熊野江神社社叢(しゃそう)の椎の木に自生しています。その形が奴(やっこ)さんに似ていることから、この名が付きました。
開花期は、10月末から11月頃で、3㎝程度の高さで地表面に群がって生え、葉緑素を持たないため全体に白色をしていて花茎の頂に花がつきます。
虫媒花で、開花の時期を迎えると、花被や上部の鱗片葉から分泌液を出し、この液が発酵するにおいに昆虫が集まります。
近年の調査で、絶滅したと思われていた須美江町、島浦町でも、再び自生が確認されました。

熊野江神社

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kumanoe_jinjya-6熊野江神社

祭神:速玉男命・伊弉諾尊・伊弉冉尊・国常立命・事解男命

1573年、当時の神司・見埼将監(けんざきしょうけん)が、霊夢に熊野三社の神がこの地に遷られるのを見たのち、早直に地頭を同行して山へ行った所、逆さに立てられた神榊が生をもち芽吹いているのを発見しました。その地に祠を建て、紀州の熊野三社大権現を勧請し、熊野江神社と言われるようになったといわれています。のちに、現在地に奉還されたことで、元は『福村』という村の名前も『熊野江』に改められたと伝えられています。

インフォメーション

住所延岡市熊野江町1741番
備考

【アクセス】東九州自動車道北浦ICから車で20分
【駐車場】なし

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