本格焼酎『縣美穂 / あがたみほ』完成記者発表

 この度、高千穂町・日向市・延岡市の三地域が共同で商品開発や様々な地域活性化企画に取り組む『オノコロプロジェクト』が始動しました。そして、その第1段商品として、7月7日(金)に、日本神話の故郷が醸す人生を寿ぐ本格焼酎『縣美穂 / あがたみほ』の完成記者発表が、JR日向市駅に隣接した「まちの駅とみたか」にて行われました。

本格焼酎「縣美穂」

 記者会見では、各地域の代表として、高千穂町観光協会 佐藤哲章会長、日向市観光協会 松葉籐吉会長、延岡観光協会 谷平興二会長が、それぞれに「オノコロプロジェクト」発足や「縣美穂 / あがたみほ」商品開発にかける思いを語り、また、商品開発にご協力いただいた各地域の焼酎メーカー、高千穂酒造株式会社 取締役生産統括部長兼 新商材開発担当 飯干修誠様、株式会社あくがれ蒸留所 総務部次長 白石 三千男様、佐藤焼酎製造場株式会社 代表取締役社長 水江順治様より、各商品の特徴などの紹介がありました。

本格焼酎「縣美穂」

▲左より、株式会社あくがれ蒸留所 総務部次長 白石 三千男様、佐藤焼酎製造場株式会社 代表取締役社長 水江順治様、高千穂酒造株式会社 取締役生産統括部長兼 新商材開発担当 飯干修誠様、日向市観光協会 松葉籐吉会長、延岡観光協会 谷平興二会長、高千穂町観光協会 佐藤哲章会長

 

オノコロプロジェクトとは

日本神話の故郷が醸す人生を寿ぐ本格焼酎

 大自然に育まれた日本屈指の観光地が点在する中央九州。熊本県の阿蘇山、黒川温泉をはじめ、大分県の湯布院、別府温泉等が全国的に人気です。中でも宮崎県北部に位置する、高千穂町、延岡市、日向市は、日本神話の本舞台として有名です。アマテラスオオミカミによる「天孫降臨」や「岩戸開き」で知られる高千穂。ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの「出逢いの地」とされる延岡。そして、カムヤマトイワレヒコ(神武天皇)の「神武東征・お舟出の地」である日向と、日本神話の骨子となる物語がこの三地域に集約されています。さらに神話に由来する神社も数多いことから、現在は「御朱印めぐり」などでも話題となっています。

本格焼酎「縣美穂」オノコロプロジェクト

 オノコロプロジェクトとは、宮崎県北に位置する高千穂町・日向市・延岡市が共同で地域を売り込む為のプロジェクトです。それぞれの地域の神話に紐づけた「誕生」「出会い」「出発」をキーワードに、地域の特性を活かした商品をプロデュースしていきます。
 ちなみに、「オノコロ」というプロジェクト名の由来は、神話の日本創生の逸話「オノコロ島伝説」にちなんで名付けられました。日本神話のふるさとである宮崎県北部を中心に、その昔、イザナキとイザナミが混沌の中から「オノコロ島」をつくりだしたように、我々も「ゼロから何かを創りあげ発信したい」と言う思いがこの名前に込められています。

 

本格焼酎『縣美穂 / あがたみほ』ご紹介

本格焼酎『縣美穂 / あがたみほ』完成記者発表

日本神話の故郷が醸す人生を寿ぐ本格焼酎「縣美穂 / あがたみほ」

「縣美穂」は、延岡の古名「縣」、日向・お舟出の地「美々津」、古くから呼ばれる「高千穂」の一文字ずつから紡いで名付けられました。製造は各地域を代表する蔵元3社が行ない、佐藤焼酎製造所株式会社(延岡市)が麦、株式会社あくがれ蒸留所(日向市)が芋、高千穂酒造株式会社(高千穂町)が米と、それぞれ異なる原料を用いて、こだわり抜いた逸品です。

■ 天孫降臨の地 高千穂「米」

その由来は、(天の)「アマテラスオオミカミ」が地上界の混乱を治めるよう、(孫の)「ニニギノミコト」を地上へ送り出したこと(降臨)からきており、そのニニギノミコトが降り立った場所が高千穂にあるとされています。その由来からか、現在でも夜神楽が村々で神社に奉納されている、祈り多い地域です。

本格焼酎 米
アルコール分/20度 内容量/900ml
原材料/米(国産)・米麹(国産米)

高千穂酒造株式会社
私ども高千穂酒造は、明治35年に創業いたしました。個性ある本格焼酎を高千穂ブランドとして全国展開しております。原料にはJA高千穂地区の国産米を使用し、地酒として地元はもとより全国の方々から愛されている本格純米焼酎です。夜神楽の際「御神前」として使われることも多い焼酎です。

■ 神と人が出逢う土地 延岡「麦」

古くは笠沙の岬と呼ばれ、今では市内を見渡すことができる愛宕山。この愛宕山で、天孫「ニニギノミコト」と「コノハナサクヤヒメ」が出逢いました。この出逢いから、様々な物語が生まれ、多くの人が古代に想いを馳せ、今も語り継がれています。

本格焼酎 麦
アルコール分/22度 内容量/900ml
原材料/麦(延岡産)・麦麹(延岡産麦)

佐藤焼酎製造場株式会社
佐藤焼酎製造場は、四季が織りなす自然環境のもとで花鳥風月の心、文化的感性を培い育んできました。神話・歴史・文化そして産業が調和している緑豊かな水郷延岡で焼酎造りを営み、蔵の歴史も一世紀を超えました。伝統の心と技、感性を伝えて美味しい焼酎造りに励んでいます。

■ 旅立ちの地 日向「芋」

日向市美々津は、後に初代天皇となる神武天皇(カムヤマトイワレビコノミコト)がお舟出された地として知られています。美々津は耳川の河口に開けた港町で、今も町並みには神話の言い伝えと共に、古き良き風情が残っています。

本格焼酎 芋
アルコール分/20度 内容量/900ml
原材料/甘藷(宮崎県産黄金千貫)・米麹(国産米)

株式会社あくがれ蒸留所
焼酎造りは麹、酵母の過ごしやすいよう環境を整えることが大切です。昔ならではの甕壺仕込みにこだわり、仕込水は蔵の横を流れる耳川の伏流水を汲み上げ、麹、醪の温度管理、蒸留、詰口まで丁寧に行なっております。焼酎は『造る』のではなく『育てる』もの……。日向市唯一の焼酎蔵として地元の方に愛される焼酎造りを続けてまいります。

本格焼酎「縣美穂」

販売窓口と価格

延岡:のべおか観光物産ステーション
高千穂:まちなか案内所、高千穂峡直営売店
日向:まちの駅とみたか、馬ケ背直営売店
※上記販売所での税込み価格、高千穂(米)1,300円、延岡(麦)1,260円 、日向(芋)1,080円

お問い合せ

・高千穂町観光協会 電話 0982-73-1213
・延岡観光協会 電話 0982-29-2155
・日向市観光協会 電話 0982-55-0235

※飲酒は20歳から。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒はお控え下さい。

 

各観光協会会長からのコメント

高千穂町観光協会 佐藤哲章会長

本格焼酎「縣美穂」

 高千穂町観光協会代表理事の佐藤でございます。本日はお忙しい中メディアの皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございます。今回、「オノコロプロジェクト」ならびに本プロジェクトで企画した三地域の特色を活かした本格焼酎「縣美穂」について説明させていただきます。私からは、本プロジェクトの発足についての背景についてお話をさせていただきたいと思います。
 2008年12月に施行された公益法人制度改革から、全国的に観光協会の一般社団法人化が始まりました。過去、観光協会と呼ばれていた組織は、行政からの予算を基に、地域PRイベントや物産販売会の実施、観光案内所の運営を行う、行政の下部組織であり、主体的に「何か」をおこなうこと期待されている組織ではありませんでした。
 観光協会の社団法人化が全国的に進むにつれ、各観光協会は様々な財源の中から、それぞれの事務局職員を雇用し、観光地づくりの企画・立案・実行機関として、地域資源と観光客をスムーズに結びつけるという今までにない新しい取り組みを求められるようになりました。私たちが愛してやまないこの宮崎県北に大きな活力をもたらしたいと切望してきました。折しも平成28年度に東九州自動車道が全線開通し、多くの県外のお客様が、東九州の中心部である宮崎県北を目指して来ていただけるようになりました。交流人口が増えたことにより、以前よりも多くの外貨がこの地に流れ込んでくるようになったのは事実です。
 しかしながら、多くの観光客を受け入れるにあたり、延岡・日向については、単独で多くの県外客を受け入れることや、リピーターの獲得ついて満足のいく結果につながっていないことがわかってきました。また、宿泊客を呼び込もうとした場合には、延岡・日向だけではなく、高千穂でも宿泊可能な部屋数が不足する時期があるという問題を抱えていることがわかりました。東九州自動車道全線開通の足音が聞こえ始めた平成25年ころから、高千穂・日向・延岡の各観光協会の代表理事・事務局長が定期的に会合を開くようになり、各観光協会間での情報の共有をはじめ、今後10年、20年を見据えた宮崎県北の観光の目指すところを明確にすることに取り組み始めました。
 私たち三観光協会は、それぞれの持つ観光資源や長所や短所といった情報の共有を図り、ひむかエリアといわれる宮崎県北部地域の様々な広域連携を足掛かりとして築いてきた観光協会事務局レベルの連携を、地域経済に落とし込む試みに取り組んで参りたいと考えております。
 そして今その取り組みの一つが形となりつつあります。それでは、本プロジェクトが発足した経緯について、延岡観光協会の谷平会長に説明いただきます。

 

延岡観光協会 谷平興二会長

本格焼酎「縣美穂」

 延岡観光協会の谷平です。 私から、本プロジェクト発足の経緯についてお話をさせていただきます。佐藤会長からもお話がありました通り、平成25年より高千穂・延岡・日向の三つの観光協会では、定期的に会合を開き、情報の共有を図り、宮崎県北2市1町の今後の観光について取り組んでまいりました。そういう中に、平成28年に東九州自動車道が開通し、九州はひとつになりました。この道を人が出て行く道ではなく、人が来てくれる道に何がなんでもしなくてはなりません。三協会の強い決意のもとに、オノコロプロジェクトを立ち上げました。
 幸い、宮崎県北には、高千穂という日本を代表する観光地があります。観光処女地の延岡・日向にとって誠に頼もしい存在であります。そして、この三つの地域をつなぐものとして、神話があります。高千穂がニニギノミコトの天孫降臨・誕生の地。そして日本の始まりの地延岡がコノハナサクヤヒメとの出逢い・結婚の地。日向が曾孫の神武天皇の旅立ち・門出の地。まさしく、宮崎県北は日向神話の本舞台であります。全国どこもまねの出来ない神話・伝説を大いに誇り、県北に活力をもたらすプロジェクトとして立ち上げました。
 プロジェクトの命名にあたっては、イザナギ・イザナミが最初に造られた島「オノコロ島」にちなみ「オノコロプロジェクト」と名付けました。 宮崎県北にとって、高千穂・延岡・日向の三つの地域が、志を一つに観光によるまちづくり・地域づくりを目指すには最も適したネーミングと思っております。
 それでは、「オノコロプロジェクト」企画商品の第一弾である「縣美穂」の今後の展開について日向市観光協会の松葉会長より説明をいただきます。

 

日向市観光協会 松葉籐吉会長

本格焼酎「縣美穂」

 日向市観光協会代表理事の松葉でございます。私からは、今回発表する運びとなった、オノコロプロジェクトの企画の第一弾となる「本格焼酎 縣美穂」の説明と今後の展開についてお話をさせていただきます。
 先ほど谷平会長がお話しされたように、地域に活力を取り戻すためには、いわゆる「外貨」を稼ぐことが必須となります。また、現時点でただちに取り組むことができることも限られているというのも事実です。そこで、「外貨」稼ぐため、オノコロプロジェクトの企画第一弾として、地域の特色のある商品を県外客中心に売り出すことを検討しました。
 企画にあたっては、高千穂・延岡・日向に共通する地場産品である焼酎に着目し、コンセプトがこの趣旨に合うかどうかの検討を重ねました。そして高千穂町観光協会が高千穂酒造様に、延岡観光協会が佐藤焼酎製造場様に、日向市観光協会があくがれ蒸留所様に、このオノコロプロジェクトの趣旨を説明させていただき、この企画についてのご理解をいただき協力していただけることとなりました。
 その後、この企画商品のネーミングにも多くの時間を費やしたものの、お手元の資料にありますように、延岡の古い地名である「縣」、神武東征お船出の地である「日向・美々津」、天孫降臨の地として古来より有名な「高千穂」から一文字ずつ選び、商品名としました。
 また、各酒造会社の皆さまだけではなく、流通にあたっては宮崎県酒類販売様にもご理解とご協力を得ることができまして、一気に企画から商品化まで進み、本日のプレスリリースとなったところです。
 今後の展開としましては、今回の「縣美穂」のような各地域に共通する地場産品のPB化を通して、宮崎県北に外貨をもたらす商品を企画することや、それぞれの地域から原材料を持込み新しい地場産品をプロデュースし、新しい販路を開拓していくことを計画しています。
 また、このオノコロプロジェクトの趣旨に賛同いただける方々、協力していただく方々を増やしていくことで多くの観光客の皆さまに大きな満足感を得ていただけるような企画や商品を数多く生み出し、宮崎県北により多くの外貨をもたらし、宮崎県北活性化の一翼を担いたいと考えているところです。
 最後になりますが、ご協力いただいた高千穂酒造様、佐藤焼酎製造場様、あくがれ蒸留所様、宮崎県酒類販売様、お集まりいただいたメディアの皆さま、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。