令和4年度 延岡観光協会 通常総会

6月17日(金)延岡市のエンシティホテルにて、一般社団法人 延岡観光協会の令和4年度通常総会が行われました。総会では新たに延岡観光大使の委嘱(2名)、表彰状の贈呈(8団体)、感謝状の贈呈(8名)も行われました。さらに今総会では10年間会長を務めた谷平興二氏が任期満了に伴い引退し顧問となり、新会長には盛武一則副会長が就任しました。


▲総会の会場風景

▲10年間会長を務めた谷平興二氏(左)と新会長に就任した盛武一則副会長(右)

 

観光大使委嘱

● 花柳 達真 様
延岡市出身
日本舞踏家、振付師

● 酒井 瞳 様(欠席)
マルチタレント

 

表彰状贈呈

● 株式会社 夕刊デイリー新聞社(特別表彰) 
代表取締役社長 松永 和樹 様

● 日向神話研究会
会長 有留 秀雄 様

● NPO法人 ひむか感動体験ワールド
理事長 高橋 勝栄 様

●東九州バスク化構想延岡推進協議会
料理人部会会長 高田 重幸 様

●のべおか産業観光協議会
会長 岩佐 純一 様

●NPO法人 アスリートタウンのべおか
理事長 森山 慎作 様

●延岡ガイド・ボランティアの会
会長 九鬼 勉 様

●NPO法人 のべおか天下一市民交流機構
理事長 松下 宏 様

 

 

感謝状贈呈

延岡観光協会の顧問並びに理事として、永年に渡り運営に参画し、延岡観光協会の発展に尽力いただきました。また、協会内に設置している「神話プロジェクト」や「城下町プロジェクト」、「アウトドアプロジェクト」など12のプロジェクトに取り組み、延岡へ観光客を誘致するための観光商品の造成に多大な貢献をいただきました。

●杉本 隆晴 様(顧問退任)

●古本 政子 様(理事退任)

●元永 辰也 様(理事退任)

●宇戸田 定信 様(理事退任)欠席
●岩田 末幸 様(理事退任)欠席
●山﨑 洋一 様(理事退任)欠席
●斧 康弘 様(理事退任)欠席
●石橋 有理 様(理事退任)

 

 

代表理事挨拶

● 代表理事 谷平 興二

「天皇家のふるさとのべおか」

この3年間、コロナですべての行事、イベント、会議が中止になりました。今日は2022年の観光協会の総会が、無事開催できたことをうれしく思います。
私は代表に就任して、10年になりました。元気のべおか復活の為には「延岡には何も無い」この不毛の言葉、自らをだめにする言葉を、どうしても粉砕しなければならない。「のべおか大好き」、「のべおか一番」を強く夢見て頑張ってきました。本当に延岡に何も無いなら仕方ありません。愛してやまない自分達のふるさと延岡の衰退を静かに見守るだけでしょう。
しかし、本当の延岡は全然違う。1日中遊んで、日本一おいしいものを食べ、日本一サービス満点の夜の街でお酒を飲み、語らい、1日中楽しめます。延岡は横綱観光地であると私は思います。今まで延岡を観光の町として考えてもみなかったので、自分達が気が付かなかっただけです。ディズニーランドとかユニバーサルスタジオみたいな、大きなお金をかけて作った人工的で大規模な施設は確かにありません。多くの人がわざわざ来るような、観光と呼べるような温泉はありません。
しかし、ノベスタの高橋理事長がいつも言っているように、延岡の美しい海・山・川の自然は何兆円のお金でも作り出せません。すばらしいものを身近に持っているのにそこには目を向けず、ディズニーランドが無い、温泉が無い、アミューズメントの施設が無い、買い物はよそに行こう、なぜかしら私達は無いものねだりをします。
会員・理事・職員一同、そして市民の皆様を巻き込んで、観光協会は頑張ってきました。10年かかりましたが、延岡観光の商品、延岡の宝「のべおか一番」が出来上がりました。

その1.
水に浮いているカヌーがまるで空中に浮いているかのような澄みきった水、奇跡の清流「小川」。パックマンそっくりの巨石「パックン岩」。SNSで大ブレイク中、拡散中です。一級河川で市街地を流れているのに鮎が泳いでいる日本一美しい「五ヶ瀬川」、九州No.1ビーチ「下阿蘇海水浴場」、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」等、美しい海・山・川、超1級の自然、1日中遊べるアウトドアの世界があります。
その2.
鮎、伊勢えび、岩ガキ、天下鶏、チキン南蛮、延岡牛、よっとん豚、おちゃめ豚、ひむか本サバ、数えたら切りがありません。おいしい延岡。
その3.
近代日本の礎を築いた旭化成の産業遺産。旭化成を中心とした日本一、世界一の製品満載の技術王国延岡。

その4.
東京オリンピックの金メダリスト大野将平氏・永瀬貴規氏をはじめ、多くのオリンピック選手を輩出してきたアスリートタウン延岡。柔道や西日本マラソン、ゴールデンゲームズやサッカー・ラグビー等のスポーツ合宿に全国から多くの有名選手が来ています。
その5.
江戸時代300年続いた城下町のべおか。天下人織田信長と徳川家康の2人のひ孫で、城主・有馬直純公の奥様「日向御前」のゆかりの地でもあります。最後のお殿様・内藤家より寄贈された天下一能面30面を使用して、人間国宝が舞う「天下一薪能」。その能面を収蔵している内藤記念館も、着工までに7年間かかりましたが、市民運動そして観光協会・市議会・行政の努力が今、大きく実を結ぼうとしています。延岡の歴史・文化の殿堂の完成です。
その6.
「日向神話の本舞台<宮崎県北編>」(日向神話研究会発刊)と、宮﨑照雄氏著の「記紀神話は日本の古代史を物語る」この2冊の本が、延岡が天皇家のふるさとであることを、歴史的事実として証明しました。天皇家の祖「ニニギノミコト」の御陵墓があり、西南戦争最後の和田越えの決戦で、ニニギノミコトと西郷さんは時空を超えた奇跡の出逢いをしました。ニニギノミコトのおかげで、西郷さんはふるさと鹿児島に帰ることができました。山縣有朋は敗れた丸腰の西郷さんを、なぜ二晩三日攻めなかったのか。天皇家の祖「ニニギノミコト」の御陵墓がそこにあったからです。「久之天津彦彦瓊瓊杵尊崩。因葬筑紫日向可愛此云埃之山陵。」(ひさにありて あまつひこににぎのみこと かむあがりましぬ。よりて つくしのひむかの え これをば え という、の みささぎに はぶりまつる)と、日本書紀には、はっきりと書いてあります。西郷さん、山縣有朋2人とも、北川俵野(火生野)の可愛岳に御陵墓があることを知っていたとしか思えません。「天皇家のふるさと のべおか」、「宮崎県北は日向神話の本舞台」、観光延岡が全国に打って出る、大きなのぼりが立ち上がりました。
高千穂・延岡・日向の3つの観光協会が中心になり、ニニギノミコト、コノハナサクヤヒメ、サルタヒコ、ウズメ、そして神武天皇の足跡を辿る三十三神社をめぐる「満願」が完成しました。神武天皇が東征後に、ふるさと千穂の郷の国治めに、息子のヒコヤイノミコトや、孫のタケイワタツノミコトを派遣しています。天皇家の祖「ニニギノミコト」から神武天皇の孫までの足跡を辿る、壮大な古代史をめぐる旅です。四国八十八ヶ所めぐりに負けない、九州三十三神社めぐりに育ってほしいと、切に願っております。
あとは、高千穂に来ている140万人の観光客を延岡・日向に来てもらうだけです。「熊本空港イン、宮崎空港アウト」宮崎観光の悲願達成も見えてきました。

その7.
延岡観光の一番の商品・売りは、実は、延岡市民のお接待の心です。「延岡は食べ物がおいしい、延岡の人は非常に優しくて穏やかです」と、よそから延岡に来た人は必ず言います。まさしく、優しくて穏やかなお接待の心こそ、延岡観光の一番の商品であり、売りであります。
100万人の観光客に延岡に来てもらいたい。100万人×3万円→300億円のお金を落としてもらうことは、どうしたら出来るのか。何をしたら出来るのか。この10年間、このことだけをただただ考えてきました。
観光延岡の大看板、鮎やなの食事棟も、立派な食事処として出来上がりました。国土交通省、延岡市、観光協会、みんなの努力のおかげです。
花物語も2020年には5万人の来場客で賑わった、大イベントに育ちました。天下鶏・延岡牛・海鮮焼き・辛麺等の「おいしい延岡の食」と、本東寺の梅・コノハナロードの河津桜と菜の花・城山のソメイヨシノとやぶ椿等の「美しい花の取り組み」は、大成功したと思います。西郷さんのひ孫・西郷隆夫さんに来てもらい、西郷さんに会うバスツアーを同時に開催して、大好評です。

中止になりましたが、テレビで大人気の「SASUKE」も、延岡にいるレジェンド長野誠君を中心に、SASUKEオールスターズが来る予定でした。2023年には必ず実現させたい。夜桜も桃源郷そのものの美しさです。花物語の1ヶ月間、必ず30万人の観光客が来ると、私は確信しています。花物語は今や十日えびす、お大師さんと、延岡市の三大春祭りになりました。10年間の短期間で5万人来るお祭りに育ったのは、桜・菜の花を365日毎日手入れしている松田庄司さんと、コノハナロードの皆様、草刈り・設営・駐車場・ご接待・自衛隊の橋・たくさんのご寄付など、多くの関係者、そして市民の皆様のご協力の賜物です。
あとは五ヶ瀬川の両岸をつなぐ橋がかかれば、延岡観光の拠点が出来上がります。延岡市全域の大駐車場として、また建設中の体育館の駐車場として、さらに今後は大型イベントの会場として、非常に楽しみな場所になりました。

今、日本一を目指す朝市を企画しています。メンバーはJA延岡、漁協、商工会議所、旭化成、国土交通省、延岡市、観光協会です。月1回開催、月2万人、年間24万人の来場者を目指します。100万人観光の大きな流れは出来上がりました。
今年は旭化成の100周年です。延岡市はもちろん、私達市民も本当にお世話になっていると思います。一緒に祝賀行事を盛り上げたいと思います。行事の一つに、旭化成の社員やOBの皆様の、延岡帰りの企画もあると聞いております。岡野元支社長は「これらの人達は延岡を第2のふるさとと思っている、記憶人口の人」と呼んでいます。実現すれば、観光延岡元年にふさわしい企画になると思います。心からよろしくお願いいたします。
観光大使、特命大使も全国で36人になりました。協会会員も10年前は278人でしたが、おかげで現在390人になりました。会員の皆様、市民の皆様のご期待に応えるように、理事・職員一同全力で頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。

なお、私は2022年6月本日をもちまして、代表理事を退任いたします。きっちり名刺5000枚も無くなりました。会員、理事、職員、観光大使、延岡市観光戦略課、多くの関係者の皆様、そして延岡市民の皆様、大変お世話になりました。退任しても協会に精一杯応援させてください。元気のべおか復活を目指し、今後も一生懸命頑張ります。本当にありがとうございました。

 

 

来賓挨拶

● 延岡市長 読谷山 洋司 様
(代読・商工観光文化部長 河野 修 様)

 

● 延岡市議会 議長 本部 仁俊 様

 

 

議案審議

 

 

新代表理事選出

10年間会長を務めた谷平興二氏が任期満了に伴い引退し顧問となり、新会長には盛武一則副会長が就任しました。

▲盛武一則会長

「谷平会長とは10年間ご一緒させていただき、ともに愛してやまない延岡を目指してきました。今後はみなさんからご意見をいただきながら、新体制のスタッフを精一杯考え頑張ります」

▲2022のべおか観光レディと

総会の最後に、盛武会長より、顧問に就任した谷平氏に感謝状の贈呈と観光大使の委嘱が行われました。