「今最も栄える山」の意味をもつ今山八幡宮、九州三大えびす祭りの1つ「今山十日えびす」
今山は、養老元年(717年)に延岡地方における最古の寺院が創建されたところといわれています。
750年に豊前国宇佐八幡宮を勧請したもので、当時国司や軍司の崇敬も深く、社領を加増せられた758年、当山最も興隆を極め、「今最も栄える山」という意味で、社号を「今山」と改め今山八幡宮と号したといわれています。
今山恵比須神社 十日えびす
今山八幡宮の末社で九州三大恵比須神社(博多、若松)の一つ。
毎年2月10~11日の「十日えびす」には、商売繁盛、航海安全を祈願する参拝客で賑わいます。
また、「日向之国七福霊場」の一つで、恵比須神を祀っています。
恵比寿神
恵比須神の姿は、国土神のオオクニヌシノミコト(大国主命)の子、コトシロヌシノミコト(事代主命)が魚釣りをした姿です。
円満な顔で、先の曲がった風折り烏帽子をかぶり、右手に釣竿、左手に鯛を持っています。
恵比須神は生産を豊かにし、繁栄と利益を与えると言われています。そして幸福と平和を与える神様です。
漁業、商業、農業の神として親しまれています。
十日えびす
「十日えびす」は、旧暦の1月10日、新年になって最初の恵比須神の縁日で、今山恵比須神社の十日えびすは「九州三大えびす祭り」の1つです。
当日を「本えびす」、前日を「宵えびす」、祭りの翌日は「明けえびす」といいます。
「十日えびす」では、福笹が販売されます。
十日えびす毎に新しいものにすると福栄を招くと言われ、古い福笹を焼き払う「焼納祭」も行なわれます。
日向之国七福神霊場
七福神巡りは、七回巡拝すると願いが成就すると言われています。
大黒天(裕福の神)
大黒様は、仏法を守り、福徳を給う神。
働いて働いて真っ黒になるまで、つまり大黒になって働けば、足元から幸が盛り上がってくると教えられています。
希望を叶えてくれる小槌を持ち、この小槌でものを叩くとコツコツと音がします。
つまり、コツコツとたゆまず励むことを教えています。
精進そのものの姿が大黒様です。
※慧日山「本東寺」:TEL:0982-32-3827
恵比須神(律儀の神)
※「今山恵比須神社」:TEL:0982-21-4525
布袋尊(平和の神)
布袋尊は、中国の高徳な和尚であった人で、福々しい大きな耳と清濁併せ呑む大きな腹、絶えない笑顔は計り知れない大きな福徳を表し、肩に担いでいる大きな袋は心の糧となるものがいっぱい入っていることを示し、信仰する人に限りなく与えられるとされています。
家運隆昌、子孫繁栄、社会平和の神恩があると言われています。
※吉祥山「永願寺」:東臼杵群加草 TEL:0982-63-1605
毘沙門天(勇気の神)
武将の姿をしているが仏法帰依者を守護する神です。豪柔二面を表し、厳しい顔と右手の如意宝珠は人生に勇気と希望を与え、左手の多宝塔は広大な徳を示し、教えに従って精進すれば福徳があり、人生に生きがいを与えるとされます。
※興福寺「妙国寺」:日向市細島庄手向 TEL:0982-52-2486
福禄寿(大望の神)
福禄寿は、中国の神聖なる仙人であり、その徳は長いヒゲが長寿を表し、名の如く福々しい笑顔と大きな福耳が福の神、延命の神を表しています。
※海龍山「智浄寺」:川南町通浜 TEL:0983-27-1677
寿老人(長寿の神)
寿老人は、千年の寿命を倍加すると言われる鹿を従え、寿命を引き延ばす杖をついて、この世に楽園をもたらすと言われています。
※「一ツ葉稲荷神社」:宮崎市新別府町前浜 TEL:0985-22-4584
弁財天(知恵の神)
七福神の紅一点で、その美しい姿から愛情と親切心を表す神と言われ、インドでは水の神と言われているだけに、わが国でも海辺で多く祀られています。
※「青島神社」:宮崎市青島2丁目 TEL:0985-65-1262
【七福神巡りのお問い合わせ】
吉祥山「永願寺」:東臼杵群加草 TEL:0982-63-1605
インフォメーション
住所 | 宮崎県延岡市山下町1丁目3875(今山恵比須神社) |
電話 | 0982-21-4525 |
URL | http://www.imayama8.com/ |
備考 | 【アクセス】東九州自動車道延岡ICから車で10分 |
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