「天下一」の名にふさわしい 歴史文化の遺産

 春はソメイヨシノのお花見や夜桜でにぎわい、秋は「天下一薪能」などの舞台公演が行われ、冬は3,300本のヤブツバキが咲き誇るなど、1年を通じて市民が楽しめる憩いの場となっています。現在は公園として整備されていますが、かつては延岡藩初代藩主、高橋元種が築城した延岡城があった場所で、「千人殺しの石垣」の異名を持つ石垣や、復元された北大手門などが建っており、当時の風情が感じられます。史跡を眺めながら、ふもとの北大手門を抜けて石垣横の階段を上り、山頂へ向かうこと約10分、市街地を一望できる開けた展望の広場に到着します。この山頂広場には、歌人若山牧水も歌に詠んだ「鐘つき堂」があります。

▲ 高さ22mの千人殺しの石垣は、礎石を外すと崩れ落ち、一度に千人を倒せると言われています。毎年10月の「天下一薪能」では、石垣をバックに幻想的な舞が披露されます。

 

◀ソメイヨシノやヤブツバキなどが咲く、自然豊かな園内。特にヤブツバキは「延岡」「牧水」など固有の種もあり、日本三大ヤブツバキ群のひとつに数えられています。

延岡城跡 城山公園
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内藤記念館

延岡藩最後の藩主、内藤家の御殿があった場所に建っていて、現在は延岡の歴史資料や美術品などが展示されている資料館として、入場無料で一般開放されています。静かで落ち着いた雰囲気の場内は、ゆっくり落ち着いて見学するのに最適です。

天下一能面

延岡藩主内藤家が市に寄贈した能面66点が所蔵されています。中には豊臣秀吉によって「天下一」の称号を与えられた能面師の作品など、学術的に価値の高い作品もあります。10月の「のべおか天下一薪能」で披露される演目には、この本物の能面が使われています。

お問合せ
内藤記念館

住所:延岡市天神小路255-1 電話:0982-34-6437

開館時間:9:00~17:00 休館日:月曜、12/29~1/3

130年間時を刻む 文化の音「城山の鐘」

明治11年から現在まで、130年以上もの長きに渡って市民に時を告げてきた鐘です。現在も7代目の鐘守となる矢島さん夫妻が、毎日欠かさず鐘をついており、その鐘の音は延岡市民にとってなじみ深いものです。鐘守さんは6時、8時、10時、12時、15時、17時の1日5回、鐘をついて市民に時を知らせているので、城山に出かける際には、ぜひその時間に合わせて山頂を訪問してみて下さい。

文化や教育の発展に力を注いだ延岡藩最後の藩主 内藤政挙(譜代) まさたか

1747年、福島県いわき市より移って来た内藤家は、初代政樹公から8代政挙公まで、約120年に渡って延岡を治めました。特に最後の藩主となった政挙公は、「亮天社」という中学校や女学校を整備し、延岡市の文化、教育、産業の発展に大きな功績を残し、城山本丸広場に記念の銅像が建てられています。

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