延岡市街地から曲がりくねった山道を走ること、車で約1時間。大崩山登山口にほど近い山中に、清らかな川と巨大な石とで作り出された壮大な自然が広がる渓谷が現れます。祝子川という珍しい名前は、この地ゆかりの神「ホオリノミコト」に由来しています。その圧倒的な景色には、人の力を越えた偉大な力が感じられます。
延岡市街地から曲がりくねった山道を走ること、車で約1時間。大崩山登山口にほど近い山中に、清らかな川と巨大な石とで作り出された壮大な自然が広がる渓谷が現れます。祝子川という珍しい名前は、この地ゆかりの神「ホオリノミコト」に由来しています。その圧倒的な景色には、人の力を越えた偉大な力が感じられます。
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの間に生まれた息子で、祝子川の水を産湯に使ったことから、地名の由来にもなっています。また、朝廷に献上物を捧げる「ハフリ」という役職があることから、ホオリノミコトも神官だったのでは?という説も。別名を山幸彦と言い、兄のホデリノミコトこと海幸彦との間に起こった海幸山幸伝説でも有名です。
高さ24メートルと15メートルの巨大な岩が支えあって岩屋を形成している、摩訶不思議なパワースポット。いつ頃、どうやってこの岩屋ができたのかは謎ですが、一説には、山幸彦ことホオリノミコトの岩屋ではないかと言われています。祝子川温泉から徒歩15分、けもの道のような急斜面を上った先にようやく拝むことができる貴重な場所です。
巨岩が支えあっているその中央には、真三角形の岩がすっぽりとはまっていて、とてもミステリアス。不思議な岩にそっと触れながら、その神秘の力を感じてみましょう。
大崩山の麓にあり、秘境と呼ぶにふさわしい場所にありながら、登山客や女性客から高い支持を得ている天然温泉です。山並みを一望できる素晴らしい景色と、祝子川の地下水の源泉にした、ナトリウムイオンや炭酸水素イオンなどの成分を含む重曹泉の滑らかな肌触りで、肌をすべすべに整えてくれる「美人の湯」であるのが特徴です。美人の神として知られるコノハナサクヤヒメが、子どもたちの産湯として使ったのも納得です。お風呂は、ガラス窓がはめてあり外が眺められる内風呂と、開放的な露天風呂があります。
住所:延岡市北川町川内名10358-10
電話:0982-23-3080
営業時間:10:00〜20:00
(月〜水18時まで、祝・祝前日は20時まで)
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
祝子川温泉美人の湯では、地どれの食材をふんだんに使った田舎料理「気まぐれ定食(750円)」などのヘルシー料理が女性に人気です。ちなみにこの土地には、病弱だった「山幸彦」が元気になったというエピソードが語り継がれていることからも大自然のエネルギーが豊富なことがうかがえます。
ベテランガイドがパワースポットを案内する、トレッキング体験も人気です。
希望者は、「大崩の茶屋」「渓流荘」(1泊2食5,000円)で宿泊も可。
住所:延岡市東本小路131-5
電話:0982-29-3835 営業時間:9:00〜17:30 定休日:火曜
「九州最後の秘境」と呼ばれる山で、かつてはホオリノミコトが出入りしていた聖域でした。年間およそ2万人もの登山客が訪れ、愛好家たちの間では憧れの山として高い人気を誇りますが、頂上までは途中ロープを伝って登ったり、はしごを渡って進んだりと難易度も高く、中級~上級者向けの山になっています。この一帯は、珍しい岩峰や深い原生林に囲まれ、希少な野生動物も多く生息していることから、祖母傾国定公園に指定されています。
4月下旬から5月上旬のゴールデンウィーク時期のみ見ることができます。ピンク色をした可憐な花びらが風に舞うようすは、まるでコノハナサクヤヒメの生まれ変わりのようです。
祝子川温泉美人の湯の支配人、中原さんは大崩山の登山ルートや動植物のことを知り尽くした山男。大崩のことで分からないことがあれば、訪ねてみよう。
昔から大崩山は、一晩で形を変えるほど大きく崩れ、落石が麓の集落を襲うなど大いに荒れ果てていました。
当時、大崩山は人が入ることのできない聖域で、唯一ホオリノミコトが出入りしていましたが、その頃から次第に災害がなくなり、山は静かになったそうです。
ホオリは「この村は貧しくて、雀がお米を食べると村人が困ってしまう」と雀を追い払い、それ以降、現在でも祝子川には雀が現れなくなり、村を救ったという伝説も残っています。
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