▲のぼりざるが出来上がるまでには、木型に和紙を張り合わせたものを、背を切り開いて木型を取り出し、着色して飾りつけをし、という多くの工程があります。
▲のぼりざるが出来上がるまでには、木型に和紙を張り合わせたものを、背を切り開いて木型を取り出し、着色して飾りつけをし、という多くの工程があります。
市内の道路の標識看板やマンホールのデザインにも使用される「のぼりざる」は、延岡市民にとってはおなじみの郷土玩具です。今から200年ほど前の江戸時代の頃、延岡藩の武士の妻たちが手内職で作っていたものでした。
この郷土玩具は、菖蒲が描かれた幟(のぼり)に猿の人形がさげられていて、風を受けると幟と一緒に猿の人形が竿を伝ってのぼっていくという仕組みで作られています。
その様子から、子供がぐんぐん伸びていくよう、立身出世や無病息災の願いが込められています。また、出世等のために転勤される(昇り去る)方への贈答品としても人気があります。
烏帽子をかぶり、鼓を背負った、カラフルな姿が特徴的なのぼりざるには、いくつかの由来がありますが、一説にはニニギノミコトが天孫降臨した際に現れたサルタヒコという神様では、とも言われています。
現在、のぼりざるを作っているのは、「のぼりざる製作所 松本」の橋倉由美さん、ただ一人です。ひとつひとつ手作業で作るため、どれも表情が異なり、とても愛らしい顔立ちをしています。注文や希望に応じて、卓上サイズから屋外用も製作します。
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〒882-0053
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