西郷隆盛宿陣跡資料館

和田越えの決戦で大敗を喫した薩摩軍は、北川町へと敗走し、可愛岳ふもとの児玉熊四郎邸に宿陣する。その邸宅が現在は資料館になっており、さまざまな資料を展示している。西郷隆盛は、鹿児島まで逃げのびるため険しい可愛岳突囲を計画するのですが、その時の会議のようすが人形で再現されており、緊迫した空気が伝わってくる。

住 所:延岡市北川町長井6727  電 話:0982-46-2960

休館日:年末年始(12/28~1/3)  入館料:無料

西南戦争 和田越決戦場

薩摩軍と官軍が戦った最後の激戦地。西郷隆盛率いる薩摩軍約3千5百人は、山県有朋中将指揮する官軍約5万人に決戦を挑みますが、物量に勝る官軍の攻撃に耐えられず北川方面に敗走しました。その後薩摩軍は高千穂や神門などを経由して鹿児島に戻りましたが、西郷たちは鹿児島の城山で自刃し、西南戦争は終結した。

焼かれた軍服

西郷は軍の解散に際して、児玉熊四郎邸(現西郷隆盛宿陣跡資料館)の庭で、日本に一着しかない陸軍大将の軍服と戦死者の名簿などの書類を焼いている。明治天皇から拝領した大将の軍服、ともに戦い命を落とした部下たちの名簿をこの地で灰にしたその意味とは?

←資料館敷地にある軍服が焼かれたとされる場所

ニニギノミコト御陵墓参考地(可愛山陵)

西郷隆盛・天孫ニニギノミコト時空を越えた運命の出会い

敷地内にある天孫ニニギノミコト像↓

明治10年、明治政府に反旗をひるがえした士族たちの反乱「西南戦争」が起こった。同年8月、西郷隆盛率いる薩摩軍は、現在の延岡市和田越にて山縣有朋陸軍中将率いる政府軍と相対し、「和田越の決戦」と呼ばれる激戦を繰り広げるが、善戦むなしく薩摩軍は北川方面へ敗走し、現在の西郷隆盛宿陣跡資料館にあたる児玉熊四郎邸に宿陣する。この児玉邸は天孫ニニギノミコト御陵墓参考地と隣り合うように存在している。西郷隆盛が宿陣した民家と、天皇家の祖である天孫ニニギノミコトの御陵墓が、こんなにも近くにあったのは一体なぜなのか?西郷隆盛はこの御陵墓が天孫ニニギノミコトの御陵墓であると知っており、山縣有朋率いる政府軍が、天皇家の祖先神である天孫ニニギノミコト御陵墓に向けて鉄砲や大砲を打つことはできないと考え、ひとときの安息を得た。西郷隆盛は児玉熊四郎邸で軍議を開き、軍隊に解散布告令を出す。その後、自身の着ていた陸軍大将の軍服を焼き、可愛岳を突囲して祝子川や高千穂を抜けて九州山地を南下し、故郷の鹿児島へと帰っていく。西郷隆盛が何とか鹿児島まで帰り着けたのは、この天孫ニニギノミコトとの「時空を超えた出会い」がもたらした奇跡にほかならない。

可愛岳

ニニギノミコト御陵墓参考地

西郷さん献上蕎麦

薩軍が町内の「吉祥寺」に宿陣した際に、当時の住職である一山和尚から蕎麦でもてなされたところ、西郷隆盛が大変喜んで何杯もお代わりしたと伝えられている。西郷隆盛宿陣跡のすぐ近くにある「道の駅 北川はゆま」のレストランでは、宮崎・延岡産の蕎麦粉を使用したメニューを提供。さらに、物産館ではお土産用の蕎麦も販売している。

延岡城跡

愛宕山(笠沙山)

天岩戸伝説で有名なアマテラスオオミカミの孫にあたるニニギノミコトは、地上の国を治めるため、アマテラスの命を受け、現在の宮崎県高千穂町へ降り立った。やがて、五ヶ瀬川を下って現在の延岡市を訪れた天孫ニニギノミコトは、笠沙岬でコノハナサクヤヒメと運命的な出逢いを果たし、二人は結ばれる。そんなロマンチックな神話が残っていることから、「出逢いの聖地」と呼ばれている愛宕山(笠沙山)。登山道入り口から山頂にある駐車場まで車で5分。そこから歩いてすぐ、延岡市街地を一望できる展望台は、2人の神様も眺めた笠沙岬からの景色を見ることができ、県内で唯一「日本夜景遺産」にも選ばれた場所。

慶長8年に初代藩主・高橋元種が築いた延岡城の跡地に作られた公園。礎石をはずすと崩れ落ちて千人の敵を倒せるといわれる高さ22mの「千人殺しの石垣」を中心に、園内には300本の桜が咲き誇る。「城の日」である平成29年4月6日付けで「(公財)日本城郭協会」より、「延岡城」が「続日本100名城」に選定された。

ヤブツバキ

千葉県いすみ市の伊能滝、島根県 松江市の松江城址とともに、日本三大ヤブツバキ群として知られている。最大の特徴は多彩に変異した紅・白・ピンク・絞り・覆輪と全ての花色が揃っている点である。

神さん山

祝子川温泉 美人の湯

祝子川温泉から800m程進み、240段の石段をのぼりきると、巨岩が目前に現れる。高さ24メートルと15メートルの巨岩が支え合って岩屋を形成し、その隙間に約2メートルの真三角の岩が鎮座している。祝子川で幼少期を過ごした、山幸彦ことホオリノミコトの岩屋ではないかと伝えられており、大迫力の景観と、その神秘性からパワースポットとして注目されている。

大崩山の麓にある天然温泉で、ロッジ風の建物には、ガラス越しに山並みを一望できる室内風呂や、大自然を目の前にした開放感あふれる露天風呂がある。「美人」の湯の秘密は、ナトリウムイオン、炭酸水素イオンが主要成分の重曹泉。肌の脂肪分を分解して汚れを落とし、肌をすべすべに整える効果が高いため、「美人の湯」として親しまれ、リウマチ・神経痛の効能がある。近くには登山やキャンプ、紅葉狩りなどを舞台にした観光・レジャースポットが数多く点在する。

住 所:延岡市北川町川内名10358-10

電 話:0982-23-3080

料 金:大人510円・子ども310円

休館日:木曜日 ※祝日の場合は営業

営業時間:10:00〜20:00

※月〜水は18:00まで ※祝日・祝前日は20:00まで

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