「工都のべおか今昔物語」について

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|     ご    あ    い    さ     つ      |
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「工都のべおか今昔物語」をご愛読の皆様、ご無沙汰いたしております。

山々の木々が色づきはじめ秋本番を感じさせる今日この頃になってきました。
澄み渡った空の青と紅葉の赤や黄色がおりなすコントラストが目に鮮やかで、
酷暑だった夏の疲れをリフレッシュさせてくれます。

今年の夏から秋にかけては、2つの大型台風が日本を縦断していきました。
延岡でも一部地域で大きな被害が発生し、日豊本線は今でも佐伯⇔臼杵間で
不通になっています。早い復興を心から祈っています。

さて、延岡の秋といえば、まず思い出されるのが、鮎やなです。
今年も10月に鮎やながオープンいたしました。
旭化成の紅白の煙突をバックに、大瀬川の川幅いっぱいに架かった鮎やなの
雄大な姿は、昔から変わらぬ風景で我々に延岡の秋を感じさせてくれます。
隣接する食事処では、環境省の「かおり風景100選」にも選定された焼き鮎の
香ばしい香りとこの時期だけの特別な味わいが、私たちの鼻をくすぐり、舌を
楽しませてくれます。
大きな鮎の塩焼きで、骨をきれいに抜くことができた時は、
鮎がことさらに美味しく感じるものですね。

今年は、常設の食事処の建て替えのため11月19日(日)で食事処の営業を
終了しましたが、来年以降は新しい食事処での営業になります。
真新しい食事処での鮎三昧を楽しみにしてください。

鮎の他にも、延岡の豊かな自然に育まれた秋の実りがたくさんあります。
新米、栗、マツタケ、柿、・・・
考えていたら、お腹がすいてきましたね。
ぜひ皆様もたまには郷土延岡に秋の恵みを味わいにいらしてみてください。
お待ちしています。

それでは、皆様の里帰りを心からお接待させていただきます。

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遠足気分で西郷隆盛宿陣跡資料館と周辺を散策して来ました♪
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今、延岡の歴史が熱い!ということで、平成30年のNHK大河ドラマ
「西郷(せご)どん」PR効果で来館者数が大幅な伸びを見せている
「西郷隆盛宿陣跡資料館」に行って来ました。
 場所は国道10号線を北川方面へ北上。俵野”(ひょうの)”という集落にあります。
ここは、西郷隆盛宿陣跡資料館として、西郷隆盛の遺品やゆかりの品々が
展示さています。明治5年ごろに建てられた民家で、実際に昭和の
終わりごろまでは実際に住宅として使われていたそうです。

宮崎県では唯一の西南戦争資料館と言えます。
 入口を抜け、先ず目に入るのは、屋敷の中で軍議を行う西郷隆盛を
はじめとする側近の姿(人形)です。
屋敷に入ると実際にその光景を間近で見ることが出来ます。
さすがに、触れたりすることは出来ませんが、今まさに軍議が行われている
様子がリアリティを持って見ることが出来ます。
天井からは、西郷軍がここ延岡に至った経緯が聞こえてきます。
 西南戦争勃発後、薩軍を率いて熊本で決戦を挑むも数に勝る
政府軍に力及ばす、明治10年3月熊本県の田原坂で大敗を喫し、
西郷軍の敗走が始まります。政府軍に追われながら延岡に至ったのは同年8月。
8月15日には延岡市の和田越えにて最後の決戦に挑みました。

西郷軍三千に対し、政府軍五万。善戦は致しましたが、敗れてしまい、
8月17日に宿陣を張ったこの場所で薩軍解散の令を出し、
陸軍大将の軍服を裏庭で焼いたと言われています。
そして、その夜可愛岳突囲を敢行し、岩場や木々の間をくぐって、
やっとの思いで鹿児島に逃げ辿りついたのです。
西郷隆盛と側近たちの最後の軍議をする姿に当時の追い詰められながら
も隊士たちを生かそうとする思いが伝わってきます。
さて、この資料館も昨年リニューアルし、先ほど述べました
宿陣で焼いたとされる「陸軍大将の軍服」のレプリカが8月から
1階に展示されています。
一目見て、来館された方は同じ印象を持つのではないでしょうか。
「大きい!」
西郷隆盛は身の丈六尺、三十貫と言われています。
今の言葉で言うと身長180cm 体重110kg ですから、
今でもかなり大柄な体躯だったと思います。その西郷隆盛が着た
軍服の大きさは納得です。また、2階には遺品(硯や書、武具など)が
展示してあり、本物も展示されています。歴史好きや西郷ファンの方には是非、
来館して頂きたいところです。

特に、一度来られてから、来年のNHK大河ドラマ「西郷どん」を
見ることが出来たらその面白さは、何倍にも膨れ上がると思いますよ。
そして、この宿陣跡歴史資料館の真裏には宮内庁が管理する「ニニギノミコトの御陵墓参考地」があります。
どうして、最後の宿陣にこの地を選んだのか。
それはこの御陵墓にも関係しているようです。
政府軍も決して、手出しの出来ない場所だったようです。
宮内庁の立札の奥に、栫に囲われた木々の繁る丘があります。
手を合わせ、目を閉じると、鳥のさえずりだけが聞こえます。
西郷さんも手を合わせたのでしょうか。
西郷隆盛宿陣跡歴史資料館を出て、さらに国道10号線を北上すると
「西郷茶屋」というドライブインがあります。
ここもゆかりの地で延岡市内の本小路を出発して、船で北上していた西郷たちは、
この場所で昼食をとり、その後吉祥寺へ向かったと言われています。
せっかくですから、当時の西郷さんと同じように、食事をしてみました。
メニューも豊富でどこか懐かしい味わい。店員さんも気さくに話をしてくれます。
そのメニューの中に「西郷ラーメン」なるメニューを発見!
聞いてみると、鹿児島県産の黒豚を使ったラーメンとの事。
食べてみたスタッフはボリューミーで深いコクがあるラーメンで
非常に美味しかったとの事。是非、皆さんもお立ち寄りください。
歴史も味わえる延岡市、是非立ち寄ってみてくださいね。(^_^)/

□西郷隆盛宿陣跡歴史資料館
 延岡市北川町長井俵野6727 ☎0982-46-2960
 入館料:無料
□西郷茶屋
 延岡市北川町長井6440   ☎0982-46-2443

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